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人間も虫も同居する住まい

高気密・高断熱化によるダニ、カビ、さらには化学物質による被害が表面化してきたことから、24時間換気システムとか、さまざまな抗菌グッズが開発されていますが、家というのは、人間だけが快適で虫が育たないのは、逆におかしいという考え方もあります。

白アリ駆除や木材の防腐剤処理は、たしかに住まいの耐久性を高めるには必要だが、逆に人間の健康にとっては好ましいことではありません。

人間が住むだけでなく、虫も同居していたのが、かつての日本の住まいでした。

日本の民家は、小動物や虫との共生をうまく設計していたかのようでした。

囲炉裏は煮炊きに使い、煙には梁や柱、茅葺きの虫害を防止する燥製効果がありました。

白川郷の合掌造りでは、屋根裏空間が蚕の温度保持にも寄与していたそうです。